サイエンスアドベンチャー(中学3年生スーパーサイエンスコース)3日目

イベント
屋久島研修3日目は、「植生調査コース」「動物調査コース」「地層調査コース」の3つのコースに分かれ、それぞれのテーマについて専門的な調査・観察を行いました。
 
これまでの2日間で屋久島の自然について幅広く学んできましたが、3日目はそこからさらに一歩踏み込み、それぞれが興味をもった分野について、実際のフィールドを舞台に学びを深める一日となりました。
 
「植生調査コース」では、屋久島の植物の垂直分布について調査しました。標高の低い場所から順に移動しながら、標高が変化することで生育している植物がどのように変わっていくのかを実際に観察しました。教科書や資料で「垂直分布」という言葉を学ぶだけでなく、自分たち自身が標高の違いを体感しながら、その場所に生育する植物を直接観察することで、気温や環境の変化と植生との関係について理解を深めることができました。
 
「動物調査コース」では、ヤクザルやヤクシカなど、屋久島に生息する野生動物の生態について調査しました。今回は、実際の野生動物の調査でも用いられている、電波を利用して動物の位置を探る方法を体験しました。機器を使って電波を受信しながら動物の居場所を探すことで、研究者がどのような方法で野生動物の行動や生態を調査しているのかを実践的に学ぶことができました。屋久島を代表する動物たちを「見る」だけではなく、「どのように調査するのか」という研究の方法そのものに触れる貴重な機会となりました。
 
「地層調査コース」では、屋久島で見られる花崗岩と堆積岩を中心に、島の地質について調査しました。実際の岩石や地層を観察しながら、それぞれがどのように形成されたのかを考えました。また、現地では実際に断層を観察することもできました。これまで教科書や写真の中でしか見たことのなかった地質現象を自分たちの目で確認し、実際に触れながら学ぶことで、屋久島という島が長い年月をかけて形成されてきた過程について、より深く考えることができました。
 
そして夜には、それぞれのコースで調査・観察した内容を共有するプレゼンテーションを行いました。自分たちが体験したことや発見したことを整理して発表し、他のコースの発表を聞くことで、自分が参加していない分野についても学びを広げることができました。
 
「実際に調査する」「観察して考える」「自分たちの言葉でまとめる」「仲間に伝える」という活動を通して、一人ひとりが主体的に屋久島の自然と向き合う一日となりました。
 
教室で学んできた知識が、目の前にある植物や動物、岩石や地層とつながっていく――。屋久島という大自然そのものを教材として、サイエンスコースならではの充実した学びを深めることのできた研修3日目となりました。
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