高校１年生　Bostonターム留学

本校の新たな挑戦として今年から始動した「ボストンターム留学」。
参加している高校1年生たちは現在、アメリカ・ボストンで約3か月にわたる学びの真っただ中にいます。
プログラムもいよいよ終盤を迎える今、これまでの歩みをお届けします。
彼らの留学は、期待と不安が入り混じる中、ボストンでのオープニングセレモニーからスタートしました。
最初は英語で話すことに戸惑い、緊張した表情を見せる生徒も多くいました。しかし、現地の先生やスタッフ、学生たちの温かいサポートに支えられ、少しずつ自分の言葉で英語を話せるようになっていきました。
現地での授業は、Reading・Listening・Writing・Speakingの４技能を網羅した、すべて英語の実践型授業です。
最初は発言すること自体に勇気が必要だった生徒たちも、今では自分の意見や考えを英語で伝え、発表に挑戦できるようになっています。学習内容も、アート、環境問題、AI、SNSなど、世界と直結したテーマが扱われ、英語を「学ぶ」だけでなく「使う」力が着実に育っています。
留学生活の中では、人生で初めての経験が次々と待っていました。英語だけが通じる街で、自分の言葉で買い物をし、初めて海外の電車に乗って移動し、現地の高校生と英語で自己紹介や探究テーマについて語り合う。そんな一つ一つの体験が、生徒たちの世界を大きく広げています。
また、美術館や科学博物館の見学、水道博物館での体験学習など、教室を飛び出した「本物の学び」も日常となっています。特にハロウィンの時期には、街全体が装飾に包まれ、日本とはまったく異なるスケールの文化を、生活の中で体感しました。知識として学ぶのではなく、文化の中に実際に身を置いて学ぶ経験が、生徒たちの価値観を大きく揺さぶっています。
生活面でも、生徒たちは大きく成長しています。慣れない海外生活の中で、互いに声をかけ合い、助け合いながら日々を過ごす姿が見られます。不安や失敗も乗り越えながら、一人ひとりが確実に自立心と行動力を身につけていることが伝わってきます。
残り約2週間。生徒たちはこの貴重な時間をさらに充実したものにしようと、一日一日を大切に過ごしています。
教室を飛び出し、世界の中で学ぶこの経験は、これからの進路や人生において大きな力となるはずです。ボストンでの挑戦は、確実に彼らの未来を動かし始めています。