昭和大学体験授業（3年・4年スーパーサイエンスコース）

今年も昭和大学の先生方と学生の皆さんにお越しいただき、今週は3年・4年スーパーサイエンスコースを対象に授業をしていただきました。
 
■ 3年生　「薬が効くプロセス」
　薬を飲む際にコップ一杯の水が推奨される理由や、オレンジジュースではなく水で飲むべき理由といった身近な話題から、錠剤のコーティングによる溶けるタイミングの調整など、薬の設計における化学的な工夫まで、多岐にわたる内容を学びました。例えば嚥下が困難な人にはどのようにすれば薬が飲みやすいかを、オブラートやとろみ剤などを実際に自分で口にしながら考えることができました。実験や体験を通して、薬が体内でどのように働くのかを実感しながら理解を深めることができました。
 
■ 4年生　「自然の薬を『化学』で調べてみよう」
　生薬に由来する見た目がそっくりな未知の検体を、化学的な手法を用いて区別する実験を行いました。化学の知識を実際の分析に活かす体験を通して、薬学の奥深さを実感するとともに、高校で学ぶ基礎化学の重要性にも気付くことができました。また、薬学が社会に与える影響や、科学を学ぶ意義についても考える機会となりました。
　授業後には、昭和大学薬学部の4年生の皆さんとの座談会も行われ、大学での学びや高校生のうちに身につけておくべきことなど、進路についての具体的な話を伺いました。薬学だけでなく、将来について考える貴重な時間となりました。
 
　先生方の温かく分かりやすい授業により、終始和やかな雰囲気の中で学ぶことができ、生徒たちにとって貴重な時間となりました。