卒業生インタビュー(2022年度卒 グローバル留学コース YHさん)

お知らせ
1月に入り、卒業生のYHさん(2022年度卒)が遊びに来てくれました。
彼女はグローバル留学コース1期生で中高部に入学し、カナダ留学を経験。5修生で高校3年生で昭和女子大学の国際学部国際学科に入学。そして、「ダブル・ディグリー・プログラム※」でオーストラリアのクイーンズランド大学に留学し、2024年12月に同大学を卒業しました。2025年度は昭和女子大学でプログラム修了に向け、大学生活を送ります。

クイーンズランド大学での留学を終えたYHさんにお話しを聞いてみました。

Qオーストラリアの留学でどのようなことを学びましたか。
「国際色豊かなオーストラリアで二年間生活し、多様な背景を持つ人々と関わった経験から、英語という共通言語を話す人同士でも個々の文化的背景や特性を考慮し、尊重する大切さを学びました。概念として学んだ異文化コミュニケーションとは異なり、実際に多様な人々と関わることには障壁も多くありました。しかし、文化や価値観の違いを知ったり、受け入れたりすることで世界観が広がりました。オーストラリア人でなく香港やスウェーデン、チリなど、多種多様な文化をもつ人々とも友人になることができたのは、かけがえのない経験でした。」

Q留学で大変だったことや苦労したことはどのようなことですか。
「留学中に最も苦労したのは、外国語で行われるアカデミックな授業についていくことです。特に授業の予習で読む資料の多さには苦労しました。海外大学では日本での授業に比べて予習復習が多く求められることはわかっていましたが、実際それを毎週こなすというのは時間も労力もかかりました。次の授業までの論文や教科書のチャプターを読んでいるといつの間にか1日が終わっている、ような感じでした。やはり、母国語レベルでの言語力が前提での授業・課題になるため、いくらIELTSの点数がUQで学ぶ基準をクリアしていても、実際の授業では苦戦する部分は大きいと感じています。特にスペイン語の専攻では第3か国語を第2言語で学んでいる状況であったため、英語がネイティブな学生ならすぐにわかる文法や単語でも、私には全く分からないような場面も経験しました。」

Q中高時代の経験や大学での経験を通して在校生にメッセージをお願いします。
「英語の勉強という意味では、中高部で毎週の課題や復習をこなす習慣がついていたため、自分でも知らないうちに力が身についていた部分が大きいように思います。そういったところから、大学に進学してからも、地道に段階を踏んで研究していく姿勢が身についていたことで、複雑なテーマでも挫けることなく取り組むことができました。また、語学の勉強だけでなく、自身の興味のあることを見つけて、それを深めることも重要だと思います。私の場合、元来の映画好きが高じて英語とスペイン語に興味を持ったことから現在の専攻につながっています。色々なテーマに幅広くアンテナを広げて、自身の「好き」を伸ばしてみてください。」

卒業後は今までの経験を生かして海外で働きたいを考えているYHさん、今後の活躍を期待しています。

※「ダブル・ディグリー・プログラム」では、昭和女子大学で2.5~3年間、海外の協定大学で3年間学びます。5年間のプログラムですが、中高部の生徒は高校3年生から「5修生」としてこのプログラムに参加することが可能です。

IMG_2073
CIMG8523
中高部6年間担任の高津先生と記念撮影