ブリティッシュ・スクールと「第3回合同ディスカッション」開催~気候変動をテーマに~

イベント
9月18日(水)放課後、隣接するブリティッシュ・スクール・イン東京(BST)の高校生15人と昭和の中高生22人が、「気候変動:私たちの未来・私たちの責任」をテーマに90分のディスカッションを行いました。昨秋にスタートしたこのディスカッション・シリーズは今回が3回目。
JSIE(Japan Institute for Social Innovation and Entrepreneurship)のご協力のもと、中高部のユネスコスクール活動の一環として、校内有志の環境活動グループOperation Greenと模擬国連などSDGs活動の有志グループSDMsの生徒らがリーダー役を担いました。米国コロンビア大学で教鞭をとる佐々木文子先生とオンラインで結び、佐々木先生のレクチャーを受けて、出された3つの問いに対して、生徒たちが小グループで英語でディスカッションを行っていくという形で進みました。
 
昭和のグローバル・コースの中学生は、今回は16人が参加し、BST生徒と活発に意見を交わしていました。佐々木先生からは、「気候温暖化対策は、地球70億人全員の共通の課題だが、社会集団の分母が大きいと、人は行動する動機が薄まる(希薄化される)」という人間心理の問題をついた「集合行為問題」が提示されました。

グループで話し合った3つの問いは、以下の通りです。
  1. 「あなたは気候変動は、問題であると考えますか? そのように思うのは、なぜですか?」
  2. 「『他の人が何もしないなら、自分がいくら環境のために何かしても意味がない』という意見に賛成ですか、反対ですか? それはどうしてですか?」
(この意見に賛成だと考える日本人は6割いて、この比率は、世界の中でも高い。米国27%. フィンランド17%。また日本では若い世代の方が賛成の人は7割と高い。2010年 
   国際比較)
3.「どうしたら、他の人が何もしなかったとしても、自分は 地球温暖化を防ぐ行動を取り、環境に貢献すると思えるのでしょうか?」 (What would make you think that you could make a change even if other people do not take action?)

中高部の参加者からは、「気候変動の影響を受けるのは、私たちの世代。このようなディスカッションや学校で学ぶ機会をもっと増やしていくべき。学校の一人一人ができることをやっていくようにしたい」という意見が出ました。参加したBSTの生徒会長は、「学校でできることをみんなが意識して実行していくことが必要だ。昭和とも連携していきたい」と意欲的でした。
こうしたBSTとの連携活動の一環として、今後も、生徒たちが昭和祭やボランティア活動などを通して、新しい企画を進めていく予定です。
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