追悼 ノーベル物理学賞受賞 益川敏英先生 〜昭和生へのMessage〜
お知らせ
【KYOTO terrace】
2008年にノーベル物理学賞を受賞した益川敏英さんが、今月23日、81歳でお亡くなりになりました
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2010年12月、昭和女子大学での特殊研究講座で昭和学園にいらした際、無理を言って特別に5分だけ突撃インタビューをさせていただき、中高部の生徒のみなさんへ、そして保護者の方にメッセージをいただきました。突然のお願いにも関わらず、快く引き受けてくださり、私とは記念撮影までしてくださいました。益川先生からの「ひとことメッセージ」を再度みなさんにご紹介いたします。
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ー中学、高校での勉強の意味とは?
「基礎体力をつけることだと思います。たとえば、小学生のときには、漢字を一生懸命覚えますね。あれをやるから小説が読めるわけです。中高生は、社会の中でおきていていることを理解し、それに立ち向かっていくベースを作る時期です。講演でも話したとおり、肯定のための否定を、ある程度おこなえるようにするベースです。その先で科学を活かすような生活をするなら、その基礎体力に磨きをかけていけばよいのです。」
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ー保護者の方へのメッセージ
「お子さんを信じて、お子さん自身の伸びようとする自己運動を援助してあげること、見守ってあげることが大切だと考えます。現代では、子どものほうが進んだ社会で生活しています。こうしなさい、ああしなさい、と言うばかりだと、ろくなことは起きない気がしますね(笑)」
右上:益川先生からのメッセージ・ギリシャ語で「愛される知(哲学)」の意
左下:(若かりし頃の)筆者との記念写真
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益川先生のご冥福をお祈りいたします。
今日もKYOTO terraceをご覧いただきありがとうございます。【K】