先輩の声

自分の適性や社会における役割を考え、「なりたい自分」へ向かって昭和中高を巣立った生徒は、その後、大学で社会で、さらに成長を続け、自らを輝かせています。そんな先輩たちからのメッセージをお届けします。

五修×ダブルディグリーで2つの学位を取得。
時間を有効に使って学びを広げられました。
(株)みずほ銀行
高納 阿佐美さん
平成26年卒業
昭和女子大学国際学部 国際学科中国語専攻卒業
上海交通大学人文学院漢言語専攻卒業
先輩01
中高時代から留学に興味があったので、五修生制度*(中高のカリキュラムを5年で修了し、高校3年次は中高に籍を置きながら昭和女子大学で学ぶ本校独自の制度)と大学のダブルディグリー・プログラム(昭和女子大学で3年間、海外提携大学で2年間学ぶと計5年間で両方の大学の学位が取得できる)を組み合わせて、大学時代に上海交通大学に留学しました。中国語の授業にめげず、現地の人とも打ち解け、2年間充実した留学生活が送れたのは、昭和中高で身についたコミュニケーション力や異文化理解力のおかげかも知れません。今は銀行で、本部の外国為替業務に携わっています。将来的には、海外での設立を望む企業を、現地対応や融資面でサポートできればと思っています。
*五修生制度:6年次は本校に籍を置きながら昭和女子大学で学ぶ附属独自の制度。1年早く大学生活を始めることで、余裕を持って留学や就職活動に臨める。


先生方のおかげで薬学部に進学できました。
薬剤師
東京大学医学部附属病院薬剤部 調剤部門 整形外科病棟主担当
森 彩里穂さん
平成22年卒業
昭和薬科大学卒業
先輩03
在学中にはスーパーサイエンスコースが無かったので、薬学部を目指す勉強は大変でした。毎日、授業前や放課後に教員室にいらっしゃる数学や化学などの先生に、分からないところを聞いては問題を解き、それをまた見てもらう繰り返し。今の生徒さんが羨ましいです。また進学担当の先生は、面談などから私が本当に進みたい将来に気づかせてくれ、そのための勉強法なども教えてくださいました。おかげで無事に薬学部に進めたと、とても感謝しています。現在は調剤部門に配属されていますが、学生時代は生化学研究室で新しい抗がん剤の研究をしていたので、やがては、大学の研究室で行われている新薬の開発に、薬剤師の立場から貢献できればと思っています。

中高で培った英語力とチャレンジ精神で、
3連覇へ、2020年へ。
パナソニック女子陸上競技部マネージャー 管理栄養士
堤 彩乃さん
平成17年卒業
昭和女子大学生活科学部 管理栄養学科卒業
管理栄養士国家資格取得。病院勤務を経て、現職。
先輩04
大学卒業後、病院に配属されましたが、どうしても夢を諦められず、著名なスポーツ栄養アドバイザーの方に直談判。少しずつお仕事を手伝わせてもらえるようになり、パナソニックを紹介していただきました。
パナソニック女子陸上部ではマネージャーと管理栄養士を兼任。国内外の試合や合宿では、移動や宿泊の手配、送迎、食事管理が私の担当です。中高当時は英語が得意な方ではありませんでしたが、基礎力はついたのでしょうか、海外でも「選手を無事に連れて行かねば」の一心で、なんとかトラブル対応もしています。チームは全日本女子駅伝で2連覇中。3連覇を狙うのはもちろん、2020年東京オリンピックの有力候補もいます。今後も全力で彼女たちを支えていくつもりです。

部活や「私の研究」が整復医療へ導いてくれました。
丸澤 遼子さん
日本体育大学 保健医療学部整復医療学科卒業
柔道整復師国家資格取得。
先輩05
中高の陸上部でケガをした際に整形外科やリハビリの先生にとても良くしてもらったり、「私の研究」で2年続けて医療分野を研究したことから、整復医療の分野でアスリートを支えたいと思うようになりました。
大学では学業のかたわら、陸上部のトレーナーとして日々部員の身体をケアしてきました。そして日体大には多くのトップアスリートがいるので、その筋肉にも触れさせてもらいました。また、ヨーロッパのアスリートケア事情を学ぶためにデンマークにも留学。こうした経験は、私の大学時代の財産です。
女性アスリートがもっと活躍できるよう、競技引退後も健やかな生活が送れるよう、大学院では外傷面だけでなく内臓面まで幅広く研究したいと思います。

英国短期留学を機に、「絵本作家」を考えるようになりました。
絵本作家
大藤 めぐみさん
平成19年卒業
女子美術大学デザイン学科卒業

デザイナーとして勤務後、ご主人と2 人で「miyauni」として絵本作家に。
2016年「ねずみくんと大きなチーズ」でボローニャ国際絵本原画展入選。
先輩06

絵を描くのはずっと好きでしたが、4年生までは昭和女子大学に進むつもりでした。でも4年生の終わりに英国短期留学に行き、「海外って楽しい」と実感。作品が言葉の壁を超えて世界に伝わる絵本作家への思いが、強くなりました。また絵本作家になってから、出版社へのプレゼンやトークショーなど人前で話す時に緊張しないのも、中高の放送部で鍛えられたおかげだと思います。多くの読者に心から楽しんでもらうためには、創る自分たちが心地よく豊かな気持ちでいることが大切。これからも、日々の一つひとつに価値を見出しながら、ていねいな創作活動を続けたいと思っています。